ストーカー

リベンジポルノ事件へと発展した三鷹ストーカー殺人事件の概要

最近話題になった韓国出身の芸能人ク・ハラさんの自殺のきっかけの一つでもある、
世界で問題になっているリベンジポルノ事件。

リベンジポルノとは

恋愛関係にあった男女のどちらかが、フラれたり捨てられたりという恋愛における別れに対しての復讐として、恋愛中に撮影した相手の裸の動画や画像、性的なものを無断でネット上に公開すること

当然それは日本でも起こっていて、多くの一般人や著名人がその被害に悩まされています。

今回は、社会的注目を浴びた三鷹ストーカー殺人事件を紹介します。

『三鷹ストーカー殺人事件』の概要

日本でリベンジポルノが一躍有名になった事件、それが2013年におこった三鷹ストーカー殺人事件です。

三鷹市に住む女子高生A(18歳)が、自宅に忍び込みクローゼット内に隠れ待ち伏せしていた元交際相手の加害者の池永(21歳)に刺され、亡くなったストーカー殺人事件。

殺害に至るまでの経緯

SNS(FACEBOOK)で出会い恋人同士となった2人。
東京の三鷹に住むAと関西に住む加害者の池永。Aは資産家の家に生まれお嬢様で海外に興味があり英語を熱心に勉強していました。かたや池永はフリーターであることを隠し、関西の大学生で南米ハーフであると偽って近づきました。
1年間交際したのち、池永はAから別れを切り出されるもそれを受け入れることができず、ストーカーと化します。
その後、池永はしつこく付きまとい、『裸の画像を流出する』とAを脅し、無理やり襲う、といった卑劣な行為を繰り返しました。

しかし、Aはもちろん池永と復縁するつもりはなく、拒絶し続けました。
これ以上しつこくしても、復縁できないと思いしった池永は、Aを殺害し復讐することを決意。

家に不法侵入しナイフで殺害

2013年10月8日ー

池永はAの自宅の2Fの無施錠だった窓から侵入し、Aの部屋のクローゼットに忍び込みます。

そして、池永は学校から帰宅したAにナイフで襲いかかりました。逃げて家の外に出たAを池永は追いかけさらにナイフで刺し続け、合計11か所もの刺傷を与えました。

Aは失血多量により死亡。ストーカー殺人、という最悪な結末となりました。

事件の詳細は、ウィキペディアなどでご覧ください(WIKIへ

リベンジポルノが流出・拡散

今回、このストーカー殺人事件は、リベンジポルノ事件へと発展しました。

加害者の池名は、被害者Aの性的な画像や動画をネットの動画サイトへアップロードし、大手ネット掲示板や三鷹市の地域掲示板などに動画のURLを貼り拡散させてから殺害を実行したからです。

結果、ストーカー殺人事件が明るみに出たことによって、その動画や画像の存在が世間に広く知られてしまい、瞬く間にその性的な動画は拡散され、リベンジポルノとして、
被害者と被害者家族を二重に貶めるという結果になってしまいました。

リベンジ=復讐

加害者の池永は、性的な画像を拡散した理由として、こう述べています。

『(性的な画像や動画の流出・拡散は)彼女と交際したことを大衆にひけらかしたかった。付き合った事実を半永久的に残したかった。かなり話題になると思った」

「彼女の尊厳を傷つけたいという気持ちもあった』

引用:WIKI

自己中心的な池永により、Aは命だけでなく名誉や尊厳まで傷つけられました。

被害者のご家族の方は、『娘は二度殺された』と発言されています。

三鷹ストーカー殺人事件後に騒ぎとなった事案

プロ野球選手による被害者批判

千葉ロッテマリーンズの神戸拓光選手が、ストーカー事件の2日後に、Twitterで『やることやっているから同情の余地はない、自業自得だ』という内容を投稿します。

引用:ツイッター

Twitterは神戸選手への批判で炎上。
殺人を容認するようなこの発言に千葉市長は怒りを表明し、所属球団の千葉ロッテ側も神戸選手に自宅謹慎の処分を下しました。

公式ツイッターが性画像を拡散

ストーカー殺人事件から一週間後、『マギ』というテレビアニメの公式アカウントがツイッター上で、被害者のリベンジポルノ画像や動画を投稿するという事件が起こりました。

マギ関係者は、『関係者による操作ミス』と説明し謝罪しました。

マギの公式ツイッター担当者が、その端末で、リベンジポルノ動画を閲覧。ツイッターと連動していたので自動で自分の閲覧動画がツイッター上で投稿されてしまった。

PLAYというアプリによる予期せぬ拡散。

仕事で使用している端末でそのような動画を閲覧することも最低な行為ですが、そもそもこの動画は児童ポルノにあたります。

三鷹ストーカー殺人事件が与えた影響

リベンジポルノ被害防止法の成立へ

この三鷹ストーカー殺人事件後、被害者家族の悲痛な訴えのもと、

日本もリベンジポルノに対する規制をようやく考え始めます。

2014年11月『私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律』が成立。

これが世に言う「リベンジポルノ被害防止法」です。

これにより、正式にリベンジポルノには刑事罰が科されるようになりました。

  • 該当する性的画像等を公表した場合:3年以下の懲役または50万円以下の罰金(公表罪)
  • 性画像を他人に提供し公表させた場合:1年以下の懲役または30万円以下の罰金(提供罪)

リベンジポルノの社会の認知度が上がる

この事件をきっかけに、リベンジポルノに対する社会の認知度もあがりました。

被害者の多くが10代~20代の女性であることから、教育の現場でも、『リベンジポルノの危険性』について教示するようになりました。

また、ネット上においてもリベンジポルノに対する規制が強化。

リベンジポルノ被害防止法と同じ年に成立した児童買春・児童ポルノ禁止法の効果とも相まって、自主的な努力による画像の拡散を防ぐ方策もとられています。

最後に

リベンジポルノは、非常に悪質で厄介な犯罪行為です。

というのも、ネット上に拡散された動画や画像というのは、一度アップロードされてしまうとまたたく間に拡散して気がつけばもうどうにもならない状態に陥ってしまうからです。

それにより、被害者は長い年月にわたって精神的苦痛を受け続けることになります。

今回の三鷹ストーカー殺人事件は、いろんな不運が重なっています。

SNSで出会わなければー
交際しなければー
加害者の嘘に気づけていたらー
動画や画像を撮っていなかったらー
事件当日2Fの窓の鍵を閉めていたらー
警察の対応が違っていたらー

しかし、どんなに後悔しても、被害者はもう帰ってこないのです。

SNSとの付き合い方、リベンジポルノの危険性を理解し、気を付けるしかありません。

まず、性的な動画や画像は絶対に撮らない、撮らせないが鉄則です。

被害者はもちろんですが、加害者にも絶対にならないように、日々過ごしましょう。